2012年12月
― 日韓の交流 ―
肺は気道(空気の通り道)によって外界と交通し、たえず外気が出入りするので、細菌やウイルス、そしてさまざまなホコリ(粉塵)の侵入にさらされています。
身体の奥深くまで異物が飛び込んでくるような臓器は肺以外にはありません。
もっとも普通の生活環境で吸い込む程度の量のホコリでは、それ自体が深刻な肺の病気を引き起こすことはほとんどありませんし、2重3重の防御機構がそなわっているので、普通は過度に心配する必要はないのですが。
ただし、繰り返し一定量以上のホコリ(特に鉱物性のもの)を吸い込む場合は対策が必要となります。
いわゆるじん肺ですね。
特定の職業に就いている場合に起こりやすいので職業性肺疾患と呼ぶこともあります。
当院は呼吸器のあらゆる分野の診療に対応していますが、じん肺はそのなかでも当院が精力的に取り組んできた重要な病気です。
この分野で有名な大学に韓国カトリック大学(ソウル市)があり、12月にはその大学の環境医学講座に所属されている明先生(Dr.Myong)を当院にお迎えしました。
当院は1,2年おきに同大学から短期滞在の先生をお迎えしており、この交流には当院OBであり、現在平野区でご開業中の姜健栄先生に大変ご尽力をいただいています。
明先生は年内いっぱいの3週間滞在され、日本の呼吸器診療の現状を見ていただくとともに、最近のじん肺の検診や補償についての意見交換も行いました。
じん肺は日韓ともに労働環境の整備が進んでいるので新しい患者さんの数は減っています。
しかし、高齢化した患者さんへの適切な対応や、この分野の知識を持った医師の育成の重要さが両国共通の課題であることもわかりました。
明先生は元気いっぱいで、陽気にお酒を飲まれ、当院の若手も大いに刺激をうけました。
休日には当院の医師と3人で法隆寺まで、堺から自転車で!出かけたそうです。
写真は明先生と私です。
もう一枚の美しい装飾品は、明先生の講座の具教授からの当院への贈り物です。
百済時代の遺跡から出土した物のレプリカとのことで、実物は長さ20cmほどで、院長室に飾っています。
私の写真はそのすばらしい気品を伝えているでしょうか?
2012年は両国にとってあまり良い年ではなかったかもしれませんが、医学の交流の継続と大切さと友情を確認できたことは有意義でした。
3枚目は院長室から見えるマルメロの木の初冬の様子です。
(2012年11月 近畿中央胸部疾患センター 院長 林清二)
肺は気道(空気の通り道)によって外界と交通し、たえず外気が出入りするので、細菌やウイルス、そしてさまざまなホコリ(粉塵)の侵入にさらされています。
身体の奥深くまで異物が飛び込んでくるような臓器は肺以外にはありません。
もっとも普通の生活環境で吸い込む程度の量のホコリでは、それ自体が深刻な肺の病気を引き起こすことはほとんどありませんし、2重3重の防御機構がそなわっているので、普通は過度に心配する必要はないのですが。
ただし、繰り返し一定量以上のホコリ(特に鉱物性のもの)を吸い込む場合は対策が必要となります。
いわゆるじん肺ですね。
特定の職業に就いている場合に起こりやすいので職業性肺疾患と呼ぶこともあります。
当院は呼吸器のあらゆる分野の診療に対応していますが、じん肺はそのなかでも当院が精力的に取り組んできた重要な病気です。
この分野で有名な大学に韓国カトリック大学(ソウル市)があり、12月にはその大学の環境医学講座に所属されている明先生(Dr.Myong)を当院にお迎えしました。
当院は1,2年おきに同大学から短期滞在の先生をお迎えしており、この交流には当院OBであり、現在平野区でご開業中の姜健栄先生に大変ご尽力をいただいています。
明先生は年内いっぱいの3週間滞在され、日本の呼吸器診療の現状を見ていただくとともに、最近のじん肺の検診や補償についての意見交換も行いました。
じん肺は日韓ともに労働環境の整備が進んでいるので新しい患者さんの数は減っています。
しかし、高齢化した患者さんへの適切な対応や、この分野の知識を持った医師の育成の重要さが両国共通の課題であることもわかりました。
明先生は元気いっぱいで、陽気にお酒を飲まれ、当院の若手も大いに刺激をうけました。
休日には当院の医師と3人で法隆寺まで、堺から自転車で!出かけたそうです。


写真は明先生と私です。
もう一枚の美しい装飾品は、明先生の講座の具教授からの当院への贈り物です。
百済時代の遺跡から出土した物のレプリカとのことで、実物は長さ20cmほどで、院長室に飾っています。
私の写真はそのすばらしい気品を伝えているでしょうか?
2012年は両国にとってあまり良い年ではなかったかもしれませんが、医学の交流の継続と大切さと友情を確認できたことは有意義でした。
3枚目は院長室から見えるマルメロの木の初冬の様子です。

(2012年11月 近畿中央胸部疾患センター 院長 林清二)