2012年2月
1月から2月にかけて厳しい寒波が襲来し、記録的な積雪とともに、インフルエンザの流行が問題となっています。
インフルエンザに感染した人が咳やくしゃみをすると、ウイルスを含んだ粒子(飛沫)が周囲1から2mの範囲に飛散し、これを直接吸い込むと感染します(飛沫感染)。
さらにウイルスが付着した食器やドアノブやコンピュータのキーボードなどに触れた手を介して目や粘膜からウイルスが侵入することによっても感染します(接触感染)。
鼻の奥の分泌物による検査法が普及していますが、検査にも限界があって感染者のすべてが陽性となるわけではありませんので、熱、咳があるときには 無用の外出を避けるのが賢明です。
マスクはウイルスを防御するにはあまり有効とはいえません。
マスクの真価は飛沫の拡散を最小にできるところにあり、感染している人が付けてこそ意味があります。
咳が出そうになった場合、手のひらで口を押えるのではなく、自分の着衣の肘の部分で咳を受けることを習慣化することも大事です。
このような咳エチケットと手洗いは接触感染の予防に効果を発揮します。
当院ではインフルエンザ流行期には熱がある家族の方のお見舞いを遠慮していただいております。
呼吸器疾患を持った入院患者さんがインフルエンザに感染すると重症化することもあるからです。
ご理解のうえご協力よろしくお願いいたします。
職員も感染することは当然あります。
早期の回復のためだけではなく、自らが感染源とならないために、インフルエンザが確定あるいは疑いが濃厚な職員は規定に従って自宅で休ませる対策を 当院では取っています。
さて今月のもうひとつのテーマは地域医療連携です。
1月28日土曜日に当院の主催で診療所の医師、看護師、ケースワーカーなどの医療者を対象とした「第二回肺がん地域連携セミナー」を開催しました。
病気には、大きな病院が持つマンパワーと検査治療機器が必要なものもあれば、診断と治療が小規模の診療所で完結するものもあります。
さらに病気の時期によっては自宅療養のほうが高い生活の質が実現できる場合もあり、その場合は自宅の近くの診療所や、往診をしていただける開業の先生が 大きな力を発揮します。
医療施設がそれぞれの得意な分野を分担して受け持てば、限られた医療機器やスタッフの能力を最大限に発揮でき、大病院の待ち時間の長さの解消にもつながります。
セミナー当日は当院のスタッフ以外に堺市医師会病診連携担当理事である西川クリニック西川先生、ベルランド総合病院地域医療連携室長村上先生をお招きして、 開業医、勤務医、連携担当者の立場で、肺がん診療の連携をどのように円滑に進めるか、その仲立ちをするための医療情報共有手段である「地域連携パス」を いかに有効に使うかについて3時間にわたり熱心に議論しました。
病院と診療所の間に「顔が見える関係」作ること、「医療だけではだめ。ケアの参画が必要」という点をお招きした両先生は強調されました。
堺は市医師会の強力なリーダーシップによって全国有数の地域医療連携先進自治体となっています。
当院もその一員として医療の向上に努めたいと考えています。
写真はセミナーの様子です。

(近畿中央胸部疾患センター 院長 林清二)
インフルエンザに感染した人が咳やくしゃみをすると、ウイルスを含んだ粒子(飛沫)が周囲1から2mの範囲に飛散し、これを直接吸い込むと感染します(飛沫感染)。
さらにウイルスが付着した食器やドアノブやコンピュータのキーボードなどに触れた手を介して目や粘膜からウイルスが侵入することによっても感染します(接触感染)。
鼻の奥の分泌物による検査法が普及していますが、検査にも限界があって感染者のすべてが陽性となるわけではありませんので、熱、咳があるときには 無用の外出を避けるのが賢明です。
マスクはウイルスを防御するにはあまり有効とはいえません。
マスクの真価は飛沫の拡散を最小にできるところにあり、感染している人が付けてこそ意味があります。
咳が出そうになった場合、手のひらで口を押えるのではなく、自分の着衣の肘の部分で咳を受けることを習慣化することも大事です。
このような咳エチケットと手洗いは接触感染の予防に効果を発揮します。
当院ではインフルエンザ流行期には熱がある家族の方のお見舞いを遠慮していただいております。
呼吸器疾患を持った入院患者さんがインフルエンザに感染すると重症化することもあるからです。
ご理解のうえご協力よろしくお願いいたします。
職員も感染することは当然あります。
早期の回復のためだけではなく、自らが感染源とならないために、インフルエンザが確定あるいは疑いが濃厚な職員は規定に従って自宅で休ませる対策を 当院では取っています。
さて今月のもうひとつのテーマは地域医療連携です。
1月28日土曜日に当院の主催で診療所の医師、看護師、ケースワーカーなどの医療者を対象とした「第二回肺がん地域連携セミナー」を開催しました。
病気には、大きな病院が持つマンパワーと検査治療機器が必要なものもあれば、診断と治療が小規模の診療所で完結するものもあります。
さらに病気の時期によっては自宅療養のほうが高い生活の質が実現できる場合もあり、その場合は自宅の近くの診療所や、往診をしていただける開業の先生が 大きな力を発揮します。
医療施設がそれぞれの得意な分野を分担して受け持てば、限られた医療機器やスタッフの能力を最大限に発揮でき、大病院の待ち時間の長さの解消にもつながります。
セミナー当日は当院のスタッフ以外に堺市医師会病診連携担当理事である西川クリニック西川先生、ベルランド総合病院地域医療連携室長村上先生をお招きして、 開業医、勤務医、連携担当者の立場で、肺がん診療の連携をどのように円滑に進めるか、その仲立ちをするための医療情報共有手段である「地域連携パス」を いかに有効に使うかについて3時間にわたり熱心に議論しました。
病院と診療所の間に「顔が見える関係」作ること、「医療だけではだめ。ケアの参画が必要」という点をお招きした両先生は強調されました。
堺は市医師会の強力なリーダーシップによって全国有数の地域医療連携先進自治体となっています。
当院もその一員として医療の向上に努めたいと考えています。
写真はセミナーの様子です。


(近畿中央胸部疾患センター 院長 林清二)