2012年1月
明けましておめでとうございます。
元旦に交野山から昇る初日の出を撮影できました(2012年1月1日 午前7時17分撮影)。

何かと暗い話題の多かった2011年ですが、今年は曇天を衝いて昇る日輪のように赫奕とした年にしたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末年始に読んだ本に触発されて、今月は誤嚥性肺炎をめぐる話です。
当院が対象とする呼吸器疾患の多くは高齢の患者さんで、診療上の問題の一つは誤嚥(ごえん)です。
食べるということは、目や鼻や手で食べ物を認知することから始まり、食物が喉を通過し食道に至るまでに 多数の神経と筋肉の協調が必要な大変複雑な作業です。
加齢によってこのデリケートな運動が障害されると、食べ物が本来の食道ではなく気管に誤って送りこまれる 誤嚥がおこり、その結果肺炎(誤嚥性肺炎)を起こし、当院には重症例が紹介されることもあります。
肺炎は呼吸器領域の問題ですが、おおもとは神経あるいは口や喉に原因があり、当院でも治療に難渋する場合 が多いのが現状です。
誤嚥を回避する方法として(万全ではありませんが)へその横から胃袋にチューブを差し込んで作った胃瘻(いろう)を通して行う栄養補給法があります。
広く普及した理由は、胃カメラを使って比較的負担が少なく造設可能なこと以外に、看護や介護に関わる人手 の問題や診療報酬体系による他の栄養補給法より胃瘻に誘導されたという一面もあることを理解していただく必要があります。
その結果、日本では患者さんご本人の意思が介在しない延命といった問題が起こってきているのも事実です。
さて、もう一枚の写真は弱日を浴びるマルメロです。この樹は当院の玄関ロータリーに植わっているもので11月に紹介した花梨と同種です。

当院の先輩たちはこの種の樹が大変お気に入りだったようで、私も大好きです。
元旦に交野山から昇る初日の出を撮影できました(2012年1月1日 午前7時17分撮影)。

何かと暗い話題の多かった2011年ですが、今年は曇天を衝いて昇る日輪のように赫奕とした年にしたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末年始に読んだ本に触発されて、今月は誤嚥性肺炎をめぐる話です。
当院が対象とする呼吸器疾患の多くは高齢の患者さんで、診療上の問題の一つは誤嚥(ごえん)です。
食べるということは、目や鼻や手で食べ物を認知することから始まり、食物が喉を通過し食道に至るまでに 多数の神経と筋肉の協調が必要な大変複雑な作業です。
加齢によってこのデリケートな運動が障害されると、食べ物が本来の食道ではなく気管に誤って送りこまれる 誤嚥がおこり、その結果肺炎(誤嚥性肺炎)を起こし、当院には重症例が紹介されることもあります。
肺炎は呼吸器領域の問題ですが、おおもとは神経あるいは口や喉に原因があり、当院でも治療に難渋する場合 が多いのが現状です。
誤嚥を回避する方法として(万全ではありませんが)へその横から胃袋にチューブを差し込んで作った胃瘻(いろう)を通して行う栄養補給法があります。
広く普及した理由は、胃カメラを使って比較的負担が少なく造設可能なこと以外に、看護や介護に関わる人手 の問題や診療報酬体系による他の栄養補給法より胃瘻に誘導されたという一面もあることを理解していただく必要があります。
その結果、日本では患者さんご本人の意思が介在しない延命といった問題が起こってきているのも事実です。
さて、もう一枚の写真は弱日を浴びるマルメロです。この樹は当院の玄関ロータリーに植わっているもので11月に紹介した花梨と同種です。

当院の先輩たちはこの種の樹が大変お気に入りだったようで、私も大好きです。
今月の参考文献 「延命医療と臨床現場」会田薫子著 東京大学出版会 2011
(近畿中央胸部疾患センター 院長 林清二)
(近畿中央胸部疾患センター 院長 林清二)