理学療法このページを印刷する - 理学療法

1.呼吸器疾患に対する理学療法
 
呼吸器疾患の患者様の一番の問題は「息切れ」です。肺に障害があると「息切れ」のために十分に動くことができなくなり、運動不足になります。
その結果、筋力も衰えます。このように「息苦しいから動かない」、という状態は筋力や日常生活能力のさらなる低下という「悪循環」を引き起こします。
 このような「悪循環」に陥らないために、理学療法部門では、息切れ・咳・痰などが強い患者様が、より楽に動作し、より自立した生活を送れるように筋力などの運動機能の改善、効率の良い呼吸法や動作方法、痰の出し方などを練習します。
また、退院後も酸素を必要とされる患者様に対しては、在宅酸素療法(HOT)の指導を行い、ご自宅での生活をより良く過ごせるよう支援していきます。
 

理学療法室①

2.肺がんに対する理学療法
 
 がんの理学療法は、原疾患の進行や手術・放射線療法・化学療法により生じる様々な症状や患者様が受ける心理的問題に配慮しながら実施します。
手術を受けられる患者様に対しては、手術後の合併症予防や体力低下を最小限に抑え、手術後も順調に回復できるように運動療法や呼吸リハなどを実施します。化学療法・放射線療法を受けられる患者様に対しては、体力低下を予防し、日常生活動作能力を維持するための運動療法や動作練習などを実施します。また、緩和ケアが主体となる場合は、日常生活動作能力の維持や自宅退院に向けた支援などを行い、患者様の QOL の維持・向上を目指します。