医師募集このページを印刷する - 医師募集

2024年2月28日掲載

近畿中央呼吸器センター  院長  尹 亨彦


 

 







病院見学等の相談窓口

教育研修部長 滝本 宜之

 TEL 072-252-3021
 e-mail takimoto.takayuki.ra@mail.hosp.go.jp



○初期研修の連携施設
 大阪労災病院、関西医科大学附属病院、大阪南医療センター
 
○内科専門医制度の連携施設 
 大阪労災病院、耳原総合病院、日本生命病院、市立豊中病院、大阪南医療センター、大阪医療センター、りんくう総合医療センター、京都大学医学部附属病院、大阪公立大学医学部附属病院
 
○呼吸器専門医制度の連携施設
<基幹病院> 近畿中央呼吸器センター
 
<連携病院(15施設)> 
(大阪府)    大阪大学医学部附属病院、堺市立総合医療センター、大阪急性期・総合医療センター、
日本生命病院、市立豊中病院、大阪警察病院、大阪南医療センター、大阪はびきの医療センター、八尾徳洲会総合病院、岸和田リハビリテーション病院、大阪国際がんセンター、大阪刀根山医療センター、市立池田病院
(兵庫県)    近畿中央病院、兵庫中央病院
 
◎これとは別に、下記病院のそれぞれを基幹施設とし、当院を連携病院として専攻医研修を行うこと
も可能です。
(大阪府)   大阪公立大学医学部附属病院、石切生喜病院、JR大阪鉄道病院、和泉市立総合医療センター、大阪市立総合医療センター、淀川キリスト教病院、高槻赤十字病院、大阪府済生会中津病院、北野病院、大阪府済生会野江病院、大阪赤十字病院
(兵庫県)  兵庫医科大学病院、兵庫県立尼崎総合医療センター、姫路医療センター、神戸市立医療センター 西市民病院、神戸市立医療センター中央市民病院、神鋼記念病院
(京都府)  京都大学医学部附属病院、洛和会音羽病院、武田総合病院、京都市立病院、京都医療センター、京都桂病院
(奈良県)  天理よろづ相談所病院
(和歌山県) 日本赤十字社和歌山医療センター
(滋賀県)  大津赤十字病院、滋賀県立総合病院、滋賀医科大学医学部附属病院
(福井県)  福井赤十字病院
(静岡県)  静岡市立静岡病院
(岡山県)  倉敷中央病院
(徳島県)  徳島大学病院
(愛媛県)  愛媛大学医学部附属病院

呼吸器科コース専攻医研修カリキュラム

◎ 研修目的
  呼吸器疾患全般についての幅広い知識と専門的手技を修得し、質の高い医療を提供できる呼吸器専門医を育成することです。
 
◎ 研修目標
  研修終了時に、他病院でも呼吸器専門医として活躍できる実力と経験の修得すること、および、各種学会の専門医取得に必要な学会発表や論文発表の業績をあげることを目標とします。
 
◎ 研修内容
 1.呼吸器科コース
①一般呼吸器・呼吸器集中治療室(RCU)研修 
②肺癌・緩和ケア病棟研修
③呼吸器感染症研修(結核を含む)
2.オプション
①サイコオンコロジー・緩和医療研修
②麻酔科研修
③気管支動脈塞栓術
④CTガイド下生検
⑤禁煙外来研修
⑥治験・臨床研究

呼吸器専門医制度に準拠した研修を基本とし、連携施設にも考慮し、医師ごとに設定します。標準的な2年間の当院での研修では、一般呼吸器・RCU研修1年間、肺癌・緩和ケア病棟研修1年間となります。同時に、結核やCOVIDの研修も行います。希望に応じて、様々な研修を選択していただけます。

詳細は下記リンクよりご覧ください




◎ 専攻医の待遇
  専攻医の待遇について(PDF)  
 

先輩専攻医の声




 

中川友香梨 (出身大学/愛媛大学) 内科専門医研修  2023年度

堺市内にある耳原総合病院の内科専攻医プログラムの外部研修先として、当院で3か月勤務しました。当院で経験できる呼吸器疾患は多岐にわたっており、気管支鏡検査ではクライオバイオプシーも行っています。毎日どこかのグループ(肺癌、びまん、感染症、喀血)のカンファレンスがあるので、悩んだ際には上級医・指導医と治療方針を相談することができます。診療経験の少ない私にとってはカンファレンスに参加して聞いているだけで勉強になる環境でした。論文を執筆されている先生方も多く、英語抄読会(英語でプレゼン、英語で質疑応答)が行われているなど、市中病院ながら学術的にも活発な印象を受けました。  
一方で、当院にはオンコールがないので休日にはリフレッシュすることができました。オン・オフがはっきりしているので働きやすかったです。
呼吸器疾患は慢性経過であることが多く、治療内容や病状によって入院期間が月単位となることもあります。心理・社会背景への介入には多職種との連携が必要となり、多職種からの提案で患者さんの新たな一面に気づくこともあり、とても助けていただきました。
短い期間ではありましたが、経験豊富な上級医・指導医の先生方に指導していただき、呼吸器診療の幅を広げることができたように思います。臨床・学術的なスキルアップのいずれにおいても、研修先として当院を選んで良かったなと思いました。

久瀨 雄介 (出身大学/三重大学) 呼吸器専門研修プログラム 2022年度

久瀨先生
私は他院が基幹施設となっている呼吸器内科研修プログラムの一環で本院へ入職しました。
本院は呼吸器専門病院として細菌性肺炎やCOPD,気管支喘息などのcommon diseaseだけでなく,リンパ脈管筋腫症や肺胞蛋白症などの希少疾患など多彩な疾患の診療経験を積むことができました。
また、症例の経験以外にも、様々な検討会(症例検討会、抄読会、英語抄読会など)が行われており、非常に充実した研修生活を送ることができました。
私は呼吸器疾患だけでなく、緩和ケアも専門領域として確立していきたいと考えております。その中で、当院の緩和ケアチームに所属し、オピオイドの調整や症状緩和において困難な状態にある患者様の情報共有などについても経験しました(サイコオンコロジー・緩和医療研修)。
また、当院では論文の作成について上級医の先生の指導の下、進めることが出来ました。本来ならば、体系立てて教わることが難しい領域なのですが、当院ではワークショップという形で定期的に行い、複数人で集まって進めることができるので理解ができていない点などを質問しながら進めることが出来ました。
呼吸器疾患の専門研修だけでなく、様々な経験を積むことが出来る病院であり研修としてお勧めできる施設であると思います。

柳澤 篤 (出身大学/大阪大学) 内科専門研修プログラム 2022年度

柳澤先生
私は内科専攻医プログラムの一環として、本院にて1年間の研修を行いました。びまん性肺疾患、肺がん、感染症等の多岐に渡る、時に複雑な病態の呼吸器疾患を集中的に経験しました。呼吸器専門病院として専門性の高い症例が全国から集まっており、通常はなかなか診療する機会のない希少疾患やハイリスク症例を受け持つ機会も多かったです。治療方針を考えるのは時に難しく頭を悩ませることもありましたが、日々のカンファレンスで治療方針を上級医と相談・確認することができ、その方針で患者さんの病態の全体像を掴み、うまく疾患のコントロールができた時は診療のレベルが一段と上がったことが実感できました。
日々の内科研修に加えて希望者にはオプションの研修プログラムもあり、私は麻酔科研修を選択しましたが、気道管理や挿管患者の対応などを普段の内科診療ではなかなか経験しづらい領域に関して体系的に学ぶことができました。
本院は論文作成や学会発表等のアカデミックな活動も積極的に行っており、私も論文執筆や学会発表を経験させていただきました。ワークショップ等の質問しやすい文化があり先生方の指導のもと着実にステップアップできる環境が整っていると感じました。
研修先の候補として、ぜひ本院をご検討ください。

中村行宏(出身大学/香川大学)

勉強会

私は後期研修終了後、呼吸器診療の研鑽のため、当院へ研修に来ました。

 

この病院に来るまでに2つの総合病院に呼吸器内科で勤務しておりましたが、呼吸器専門病院として、深く診療経験を積む事が出来、びまん性肺疾患、肺癌、緩和、集中治療と呼吸器疾患にそれぞれ特化しております。

呼吸器専門病院としてのスタンダードを取り入れつつも、各専門領域の先生方の元、治験なども含めて、より次元の高い診療方法を身に着ける事が出来ます。

また、これまでは一度も見た事がない稀少疾患や重篤、複雑化した疾患も複数経験する事ができるため、疾患の理解だけでなく自信もつきます。

連日行われているカンファレンスをはじめ、抄録会、勉強会、学会活動、論文作成なども積極的に行われており呼吸器診療の研鑽を行うのには非常に良い環境もそろっております。

2年前から病棟が建て替わり、本年度からは職員食堂も再開されており細かい環境でも勤務しやすくなっているところも良いところではないでしょうか。

 

呼吸器科領域においてレベルアップするために当院は最高の環境です。

松本 錦之介(出身大学/金沢大学)

カンファレンス
私は大阪急性期・総合医療センターで初期研修医の2年間、後期研修医の3年間を経た後に、本院に入職しました。
 前医の急性期・総合医療センターでも様々な急性/慢性呼吸器疾患を学ぶことはできましたが、近畿中央呼吸器センターに来て、疾患の多様性に日々驚くばかりでした。

 肺胞蛋白症やリンパ脈管筋腫症などの稀少疾患を複数回受け持つ機会や、肺癌症例も一般的な市中病院の数倍の症例を経験することが可能と思われます。
 呼吸器内科医として経験すべきすべての症例が2年ほどで経験できる施設だと私は思っています。
 症例の経験以外にも、様々な検討会(症例検討会、抄読会、画像勉強会、英語抄読会など)が行われており、非常に充実した専修医生活を送ることができます。
 臨床研究も上級医の先生方が、懇切丁寧に指導してくださり、頑張り次第で論文なども複数書くこと可能と思われます。
 様々な呼吸器疾患を経験しながら、学会発表や論文執筆などの活動にも力を入れたいと思っている先生方には適した研修施設だと殊に思っております。

山口 諒也(出身大学/三重大学)内科専門医研修

私は、同じ堺市内にある耳原総合病院の内科専攻医プログラムの過程で、本院にて6か月の研修をおこないました。呼吸器疾患の知識がほとんどない状態で研修をスタートしましたが、指導医の先生がたの丁寧で親身なご指導と、どんなことでも相談可能な毎日のカンファレンス、病棟スタッフの方々の暖かい支援に助けられ、半年間におよぶ研修を終了できました。
全国屈指の呼吸器疾患専門病院であるため、経験症例は多岐にわたりました。細菌性肺炎やCOPDなどのcommon diseaseはもちろんのこと、サルコイドーシスなどの珍しい疾患、結核病棟での入院加療も経験することができました。また、気管支鏡検査は日々たくさんの件数が施行されています。熟練の先生方の指導の下、カメラを触ったこともない段階から、補助や観察などのステップを踏んで、BAL, 気管支洗浄までもできるようになりました。胸腔穿刺や胸腔ドレーン留置といった、呼吸器内科において必須の手技も多数経験することができました。呼吸器内科の絶対数が全国的に少ないという状況の中で、これほど多くの指導医の先生のもとで多彩な呼吸器疾患を経験できる施設は、他にないでしょう。
 私は呼吸器内科専攻医として当院での研修をおこなったわけではありませんが、ここでの研修では、呼吸器疾患にとどまらず、医療すべてに通じる貴重な学びを得ることができたように思います。慢性線維化性間質性肺炎やCOPD、肺NTM症などの慢性呼吸器疾患は、増悪を繰り返しながら着実に患者さんを死に至らしめる病です。肺癌、結核はそのひとの、あるいは家族の人生を一変させます。そのような病を抱えた患者さんは、人生において様々な肉体的・精神的・社会的困難に直面し得ることでしょう。当院の研修ではそういった方々と向き合うことになり、疾患だけでなくそのひとの生活や人生観といったようなものにもフォーカスする必要に迫られ、医師としての視野が広がったように感じています。またそのためには、看護師さん・リハビリ先生・薬剤師さん・MSWさん・心理士さんといった多職種間での協力が不可欠でした。
 将来呼吸器内科専門医を志しておられる先生方はもちろんですが、他の専門科を志望されている先生方も、ぜひ一度当院で研修されてみてはどうでしょうか。興味深い疾患や人々との出会いを通じて、病気の見方や患者さんとの向き合い方が、大きく変わるかもしれません。
 
研修期間:6か月
経験入院症例数:68例
 肺結核5例、細菌性肺炎:6例、膿胸1例、肺化膿症3例、間質性肺炎10例、肺癌5例、
胸膜中皮腫2例、肺NTM症:4例、気胸4例、COPD:4例、胸水精査:2例
サルコイドーシス:1例、SAS:1例、気管支喘息:2例、気管支拡張症:3例、
肺アスペルギルス症:2例   など
経験した手技:気管支鏡検査:多数 補助→観察→BALや気管支洗浄 とステップを踏んで、胸腔穿刺:5例胸腔ドレーン留置:7例、CVC留置:1例
学会発表:呼吸器学会近畿地方会
 「アゾール系抗真菌薬とスタチンの併用により薬剤性横紋筋融解症を発症した2例」