肺がんについてこのページを印刷する - 肺がんについて

肺がん

目 次

1.肺がんとは
2.肺がんの原因
3.肺がんの症状
4.肺がんの診断
5.治療法の選択

1.肺がんとは

肺がんは肺に生じた異常な細胞(がん細胞)が増殖して起こる病気です。進行すれば肺の中だけにとどまらず、転移といい体の別の場所にも広がります。日本において肺がん死亡率は、男女とも増加しておりますが、特に男性に多い病気です。男性では 平成 5 年に胃がんを抜いて死亡率が第一位にとなっておりますが、平成 10 年には男女合わせてもがん死亡の第一位となっております。
 

2.肺がんの原因

最近、がんの発生と遺伝子の異常についての研究が進んでいますが、正常細胞がなぜがん化するのかまだ十分にわかっていません。肺がんの発生には喫煙が強く関与しているといわれ、喫煙者の肺がんの発生は非喫煙者に比較して約4倍から10倍といわれています。喫煙量が1日20本以上と多い場合や喫煙開始年齢が早いとさらに増加することが明らかになっています。また、受動喫煙も肺がんのリスクといわれています。その他、アスベスト、クロムなどの化学物質の関与や特発性間質性肺炎(とくはつせいかんしつせいはいえん)の既往などがあげられます。
 

3.肺がんの症状

肺がん(原発巣)がある程度進行した場合、息切れ、せき、血痰、胸痛などがみられます。脳、骨などへの転移が進行するとその部位での症状、たとえば脳転移によるめまい、頭痛などや骨への転移により痛みなどの症状が先に現れることもあります。また声帯の運動を支配する反回(はんかい) 神経が障害されて声がかすれたり、上大(じょうだい)静脈症候群といい大静脈が圧迫され血液の流れが悪くなることで首や顔が腫れたりすることがあります。さらに肺がんが進行するとほかのがんと同様に、疲れやすい、食欲不振、体重減少などの症状がみられます。
 

4.肺がんの診断

症状や検診で肺がんの疑いがもたれると、いろいろな検査が行われます。検査にはがんであることを確かめる「確定診断」と、肺がんの確定診断が得られた時に行う「病期診断」があります。
 

*肺がんであるかどうか-(確定診断)

胸部X線やCT検査などの画像による検査では、肺がんの確定診断はできません。肺がんを確定診断するということは、がん細胞を顕微鏡で確認することです。
肺がんを診断する検査としては、喀痰細胞診、気管支鏡下生検、経皮生検による検査があります。胸水がある場合は胸腔穿刺(きょうくうせんし)を行い胸水中の細胞を検査します。
これらの検査で確定診断ができない場合、手術などの外科的な方法が必要となることがあります。
 

*肺がんがどのくらい進行しているか-(病期診断)

肺がんはしばしば肺の別の場所(脳、骨、肝臓、副腎、リンパ節など)に広がっていることがあり、進行の程度を知ることが治療法を決定する上で大変重要です。病気の進行度を調べるために、CT検査、MRI検査、腹部超音波検査(エコー)、骨シンチグラム、PET検査(ペット)などがあります。

5.治療方法の選択

肺がんの治療にはおもに外科療法(手術)、放射線療法、化学療法(抗がん剤)がありますが、それぞれの治療を単独または組合せて行なわれています。どのような治療法を用いるかを検討する場合に、病気の広がりの程度を正確に調べることが重要となり、治療の質を高めることに直結します。患者さんの体力など、個別の要素によっても治療法は見直されることになりますので、主治医の説明をよく聞いてご相談ください。