薬剤部業務このページを印刷する - 薬剤部業務

調剤業務

調剤とは医師が発行した処方せんにもとづき、薬剤師が患者さまのお薬を調合(調製)することをいいます。

当院では2016年11月に電子カルテシステム(病院情報システム)が導入され、処方に関しても調剤支援システムを連携させて運用しています。

患者さんに安全な薬物療法が行われるよう、医師が処方を入力する際に、用法・用量(1日の服用量や服用時間)、相互作用、重複投与などについて自動的にチェックし、最終的に薬剤師が処方内容を確認してお薬の調剤を行っています。

患者さんが安心してお薬を服用していただけるように努めています。
調剤

製剤業務

◎抗がん剤無菌調製業務&製剤業務

がん化学療法委員会において、審議されるレジメンについてエビデンスなどに関する文献や情報を収集し、資料を作成するとともに、承認された治療計画書およびレジメンの管理を行っています。
 外来・入院とも、これに基づき、事前に提出された化学療法の処方せんを薬剤師が投与量・投与間隔などをチェック、使用当日に検査データを投与基準と照合し、調製を行っています。
 また、院内特殊製剤を調整しており、患者さん個々への対応も可能となっています。

◎院内登録レジメン一覧

近畿中央呼吸器センター 登録レジメン一覧を掲載しています。(2020年10月現在)

薬務

◎医薬品管理業務(薬務)

薬務では、病院の中で使用される医薬品の購入・在庫・供給・品質管理業務を行っています。

医薬品は、診療上不可欠なものでありヒトの生命に直結するものとして、正確、円滑、迅速に供給できるように配慮しています。

また、医薬品が本来有する有効性、安全性が患者さまに使用されるまで充分に確保されるように品質管理を行っています。

病棟や外来等で使用している医薬品においても、定期的に期限チェックや保存状況チェックを行い品質確保に努めています。

患者さんに安心して医薬品を使用していただけるように薬剤師の専門的な知識を基に努力しています。

チーム医療

医師、看護師をはじめとする様々な医療スタッフと連携し、それぞれの職種の専門性を発揮することで、患者さまによりよい治療・ケアを行っています。
薬剤師は、主に支持・緩和療法チーム、栄養サポートチーム、感染制御チームに積極的に参画しています。

医薬品情報管理業務

お薬が患者さんに有効かつ安全に使用されるよう、文献・書籍、厚生労働省、製薬会社、インターネット等から得られる様々な医薬品に関する情報を、収集、評価、整理、保管しています。

また、院内職員に向けて、医薬品の安全性に関する情報や添付文書改訂情報、採用医薬品・採用中止医薬品等の情報発信を行っています。
薬剤部内では、各薬剤師が医薬品に関する情報を共有するために、カンファレンスを定期的に開催しています。

吸入薬 吸入指導は多数行っており、吸入薬一覧を掲載しています。

病棟業務

入院時に持ってこられたお薬を確認し、入院中使用するお薬との飲み合わせチェックや、医療スタッフへのお薬に関する情報提供、抗MRSA薬などの血中濃度解析、ハイリスク薬を服用されている患者さんに対する副作用や相互作用のチェックの強化、などを通し、他職種と連携しながら医師の処方設計を支援しています。

◎服薬指導

入院患者さんが安心して積極的に治療を行うことができるように、ベッドサイドでお薬の説明(効能・効果、使用方法、副作用など)を行ったり、副作用のチェックあるいは患者さんや、そのご家族からのお薬に関する相談に応じています。

教育業務

◎薬学部実務実習生の受け入れ

当院では薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠し、実務実習のスケジュールを 作成し実習を行っています。

※学生長期実務実習プログラム(PDF)

調剤業務や病棟薬剤業務、チーム医療など多くの分野を実習で体験し、実践的な知識を習得できることを目標に指導を行っています。

また、実務実習生が実習内容を発表する機会を定期的に設けており、理解度の確認や薬剤師としての知識や技能などの「基本的な資質」を習得できる教育体制を整えています。

◎スタッフの教育体制について

部内カンファレンス時に若手(1-3年目)スタッフを対象に症例検討会を行っており、 適切な薬物治療に貢献するため研鑽を積んでいます。

新任者及び異動者に対して、主任や業務担当者が業務内容について講義を行っています。 

◎学会発表について

臨床研究を行い、自己研鑽を積極的に行っています。