検査の内容と目的
主に次の測定を行います
①肺活量(VC):空気をいっぱい吸い込み、いっぱい吐いた時の量を測定します。通常、年齢と身 長によって計算した予測正常値と比較し、%肺活量として表します。
②1秒率(FEV1.0%):肺活量を測定するときに、最初の1秒間に全体の何%を吐き出すかの値で す。肺の弾力性や気道の閉塞の程度を示します。弾力性が良く、閉塞が無い場合は値が大きくな ります。
上記の2つを測定し、肺の障害を以下に分類します。
(1)拘束性障害:肺活量の低下は、呼吸する肺の組織が減少するなど、胸膜の病気などが
原因だと考えられます。
①肺の弾力性の低下:肺線維症、じん肺、間質性肺炎など
②胸部の拡張の障害:古い胸膜炎
③呼吸運動の障害:筋肉、神経の障害
(2)閉塞性障害:1秒率の低下が主な原因です。
①気道閉塞:喘息、慢性気管支炎、びまん性細気管支炎
②肺気腫:慢性閉塞肺疾患(COPD)は特に近年多くなっています。
検査の方法
1.息がもれないように鼻をクリップでつまみ、スパイロメーターのマウスピースをくわえる。
2.くわえたまま、数回ふつうに呼吸をする。
3.検査技師が合図を出すので、それに合わせて可能な限り息を吸い込む。
4.できるだけ速く、苦しくても限界になるまで息を吐き出す。
*検査に特別な準備は必要なく、10分程度で終了します。
検査後の注意
呼吸機能検査は、患者さんが限界まで息を吐き出すことが必要になります。数回ほど練習してから測定しますが、正しいデータを得るためにもご協力お願いします。
偶発症
。患者の自己決定権
*この検査の実施については、あなたに自己決定権があります。
*予定される検査を拒否した場合にも、今後の医療行為に関して不利益を受けることはありません。
セカンドオピニオンと質問の自由
他の医療機関でセカンドオピニオンを希望される場合は、必要な診療情報を速やかに提供いたします。内容に関してわからないこと,質問のある場合には担当医に自由に質問することができます