呼吸器腫瘍内科
肺がん、縦隔腫瘍、悪性中皮腫などの胸部悪性腫瘍を対象に、診断および内科的治療を行っています。また胸部外科、放射線科とも密接に連携しながら診療しています。
診断にはCT、MRI、核医学的検査、気管支鏡(超音波内視鏡を含む)検査、CTガイド下経皮針肺生検検査を駆使しています。
気道狭窄を伴う例には半導体レーザーや電気焼灼、ステント留置術を行っています。胸部内に限局した進行肺がんに対しては、放射線療法と抗がん剤による化学療法の併用を行い、好成績を得ています。進行したがんに対しては、新規抗がん剤による最新の化学療法や分子標的薬剤による治療も行っています。これらの治療法の選択には患者と話し合い、安全かつ効果的な治療を行えるよう努力しています。外来化学療法も積極的に行っています。
また、QOL(Quality of life、生命、生活、人生の質)への配慮として、精神腫瘍学/緩和医療を専門とする心療内科医、看護師、薬剤師、栄養士、メディカルソーシャルワーカーなどの多職種チームによる支援・緩和医療や在宅医療支援を主治医と協力して行っています。治験および国内外での共同研究など臨床研究も盛んに行っており、より有効な治療の開発に向けて最大限の努力を続けています。