結核

結核とは

結核菌による感染症のことを結核といいます。体の色々な臓器に起こることがありますが多くは肺に起こり、肺結核と呼びます

結核菌は、喀痰の中に菌が出ている肺結核の患者さんと密閉空間で長時間(一般的には数週間以上)接触することにより空気感染でうつります。
リンパ節結核や脊椎カリエス(骨の結核)など、肺に病気のない結核患者さんからはうつりません
また肺結核でも、治療がうまくいって喀痰の中に菌が出ていない患者さんからはうつることはありません

また、たとえ感染しても、発病するのはそのうち1割ぐらいといわれており、残りの9割の人は生涯何ごともなく終わります。
感染してからすぐに発病することもありますが、時には感染した後に体の免疫が働いていったん治癒し、その後数ヶ月から数十年を経て、免疫が弱ったときに再び結核菌が増えて発病することもあります。

 

結核の症状

結核の症状には、咳、痰、血痰、熱、息苦しさ、体のだるさなどがあります。
なかには症状が目立たず、胸のレントゲン写真で肺に影が見つかって発見されることもあります。

結核の症状は、カゼや普通の肺炎と似たものが多く、区別は困難です。
咳が1ヶ月以上続くときは、結核の可能性も疑って医療機関を受診するようにしましょう。

 

結核の検査

多くの場合、喀痰の検査を行い、その中に結核菌がいないかどうかを調べます。
喀痰が出せない患者さんの場合には胃液を取ることもありますし、気管支鏡検査を行うこともあります。

 

結核の治療

喀痰の中に結核菌が存在すると、他の人に結核が感染する可能性が高いと考えられますので、結核病棟に入院をお勧めしています。結核の医療には公費負担制度があります。

結核の治療には抗結核薬という結核菌に対する薬剤を使用します。
代表的な抗結核薬には、イソニアジド、リファンピシン、ピラジナミド、エタンブトールなどがあります。

結核の標準的な治療方法には以下の2つの方法があります。

 A法
   イソニアジド+リファンピシン+エタンブトール+ピラジナミド 2ヶ月
    ↓
   イソニアジド+リファンピシン 4ヶ月

 B法 ピラジナミドが使用できない患者さん
   イソニアジド+リファンピシン+エタンブトール 2ヶ月
    ↓
   イソニアジド+リファンピシン 7ヶ月

半年以上にわたって薬を服用しますので、副作用が出ることがあります。
肝障害、アレルギーによる皮疹、エサンブトールという薬による視力障害、注射の薬による聴力障害などが主なものですが、重篤なものはまれです。
薬の副作用が出た場合には、中止して他の薬剤に変更したり、ほんの少しの量から再開して徐々に増量して慣らしていったりして、治療を継続します。

 

現在では、結核は早期に発見して治療すればほとんどが治る病気です。
しかし、薬をきちんと服用しないと、治療がうまくいかなかったり、薬がきかなくなったりします。
定められた期間きっちりと薬を服用して、しっかりと治しきることが大切です。