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専攻医募集

医師募集

2026年7月21日掲載

当センターは呼吸器疾患に特化したユニークな医療機関です。
幅広く質の高い呼吸器疾患診療の実践に努めています。
それゆえ、カリキュラムをご覧いただければ、非常に幅広く充実した研修が可能となっていることがお分かりいただけると思います。
No guts no glory!

近畿中央呼吸器センターで呼吸器疾患に関連する臨牀や研究の基礎を貪欲に吸収し、皆さんが理想とする呼吸器内科医に日々近づくための礎を築いてください。

近畿中央呼吸器センター 院長 橘 和延

病院見学等の相談窓口

教育研修部長 蓑毛 祥次郎
TEL:072-252-3021
e-mail:minomo.shojiro.mh@mail.hosp.go.jp

連携施設一覧

初期研修の連携施設

大阪労災病院、関西医科大学附属病院、NHO大阪南医療センター

内科専門医制度の連携施設

大阪労災病院、耳原総合病院、日本生命病院、市立豊中病院、NHO大阪南医療センター、NHO大阪医療センター、りんくう総合医療センター、京都大学医学部附属病院、大阪公立大学医学部附属病院、大阪けいさつ病院、市立池田病院、市立吹田市民病院、神戸市立医療センター西市民病院、大阪府済生会千里病院、西宮市立中央病院

呼吸器専門医制度の連携施設

<基幹病院> NHO近畿中央呼吸器センター

<連携病院(18施設)>
(大阪府) 大阪大学医学部附属病院、堺市立総合医療センター、大阪急性期・総合医療センター、日本生命病院、市立豊中病院、大阪けいさつ病院、NHO大阪南医療センター、大阪はびきの医療センター、八尾徳洲会総合病院、岸和田リハビリテーション病院、大阪国際がんセンター、NHO大阪刀根山医療センター、市立池田病院、大阪府済生会千里病院、パナソニック健康保険組合松下記念病院、住友病院
(兵庫県) NHO兵庫中央病院、西宮市立中央病院

これとは別に、下記病院のそれぞれを基幹施設とし、当院を連携病院として専攻医研修を行うことも可能です。
(大阪府) 大阪公立大学医学部附属病院、石切生喜病院、JR大阪鉄道病院、和泉市立総合医療センター、大阪市立総合医療センター、淀川キリスト教病院、高槻赤十字病院、大阪府済生会中津病院、北野病院、大阪府済生会野江病院、大阪赤十字病院、日本生命病院、住友病院、NHO大阪刀根山医療センター、八尾徳洲会総合病院、関西医科大学付属病院、大阪けいさつ病院、堺市立総合医療センター、大阪急性期・総合医療センター、大阪はびきの医療センター、NHO大阪医療センター
(兵庫県) 兵庫医科大学病院、兵庫県立尼崎総合医療センター、NHO姫路医療センター、神戸市立医療センター 西市民病院、神戸市立医療センター中央市民病院、神鋼記念病院、公立豊岡病院、神戸市立西神戸医療センター
(京都府) 京都大学医学部附属病院、洛和会音羽病院、武田総合病院、京都市立病院、NHO京都医療センター、京都桂病院
(奈良県) 天理よろづ相談所病院
(和歌山県) 日本赤十字社和歌山医療センター
(滋賀県) 大津赤十字病院、滋賀県立総合病院、滋賀医科大学医学部附属病院
(岡山県) 倉敷中央病院
(徳島県) 徳島大学病院
(愛媛県) 愛媛大学医学部附属病院

呼吸器科コース専攻医研修カリキュラム

研修目的

呼吸器疾患全般についての幅広い知識と専門的手技を修得し、質の高い医療を提供できる呼吸器専門医を育成することです。

研修目標

研修終了時に、他病院でも呼吸器専門医として活躍できる実力と経験の修得すること、および、各種学会の専門医取得に必要な学会発表や論文発表の業績をあげることを目標とします。

研修内容

1.呼吸器科コース
①一般呼吸器・呼吸器集中治療室(RCU)研修
②肺癌・緩和ケア病棟研修
③呼吸器感染症研修(結核を含む)

2.オプション
①サイコオンコロジー・緩和医療研修
②麻酔科研修
③気管支動脈塞栓術
④CTガイド下生検
⑤禁煙外来研修
⑥治験・臨床研究

呼吸器専門医制度に準拠した研修を基本とし、連携施設にも考慮し、医師ごとに設定します。標準的な2年間の当院での研修では、一般呼吸器・RCU研修1年間、肺癌・緩和ケア病棟研修1年間となります。同時に、結核やCOVIDの研修も行います。希望に応じて、様々な研修を選択していただけます。

詳細は下記リンクよりご覧ください

専攻医の待遇

専攻医の待遇について(PDF)

呼吸器専門医・感染症専門医のダブルボード取得を目指せます

当院は日本感染症学会の研修施設に指定されており、呼吸器診療に加えて感染症診療の研鑽を積める環境を整えています。結核や非結核性抗酸菌症に限らず、多様な感染症症例を経験できるため、呼吸器専門医の取得を目指しながら、感染症専門医の取得も視野に入れたキャリア形成が可能です。呼吸器専門医・感染症専門医のダブルボード取得を目指す先生方、お待ちしております。

先輩医師の声

住谷 仁(出身大学/鳥取大学) 2024年度~2025年度

私は後期研修終了後、6年目に当院へ入職しました。入職前より緩和ケアに興味があり、以前勤務していた病院では緩和ケアチームに所属しておりました。当院の病院説明会で緩和ケア病棟があること、また臨床研究などを実施していることを伺いました。びまん性肺疾患や肺癌など多岐にわたる呼吸器疾患の経験が可能な病院であることは以前より知っておりましたが、緩和ケアも研修できることがとても魅力的であると感じ、ご縁があり入職いたしました。緩和ケアを含めた多数の臨床研究のサポート(症例登録など)を行うことで、実臨床から研究へとつなげる流れを経験することができました。また、臨床と研究を両立している上級医の先生の姿を間近で見ることができたことは、とても良い経験でした。

入職してからは、各疾患のトップランナーである専門医の先生がいる中で呼吸器診療・気管支鏡検査を経験させていただき、自分のスキルアップにつながったと思います。また、緩和ケア病棟があること、呼吸器専門病院としての緩和ケアチームがあることで、がん・非がんを問わず、患者さんの診断・告知から治療期、そして終末期まで、すべてに寄り添った診療を行うことができました。それは患者さんと苦楽を共にすることでもあり、もちろん辛いこともありますが、関係性が深まることで喜びも感じられ、より深いコミュニケーションを取ることができるようになったと感じています。若手の先生は短期間の研修で当院に来られることが多いと思いますが、ぜひ1年以上、少し長めの期間研修していただけたらと思います。呼吸器の専門的研修を受けながら、このような経験を積むことができる病院はなかなかないと思います。

もちろん忙しい時もありましたが、夜間および休日はしっかり休むことができたおかげで、とても充実した二年間を過ごすことができました。症例などの面で充実した呼吸器研修を行いたい方や、臨床を行いながら研究をどのように進めていくのか興味がある方は、ぜひ研修先としてご検討いただければと思います。

小林 裕(出身大学/旭川医科大学) 内科専攻医 2025年度

内科専攻医プログラムの一環として、1年間当院で勤務させていただきました。当院は呼吸器疾患に特化した病院ですが、結核・感染症、肺がん、びまん性肺疾患、緩和医療など多岐にわたる疾患を、深い専門性を有する先生方と相談しながら診療にあたることができ、大変貴重な経験となりました。教育体制も充実しており、日常診療ではマンツーマンで丁寧にご指導いただき、専門性の高い内容についてはカンファレンスで活発に議論しながら方針を検討する機会が数多くありました。

また、気管支鏡検査の件数も非常に多く、TBNA、EWS、クライオ生検、全肺洗浄、ディスポーザブル吸引針生検、気管支バルブ治療、気管支焼灼術・ステント留置術など、これまで経験したことのなかった手技についても幅広く学ぶことができました。さらに、学術発表や論文執筆に精通した先生方が多く、スライドや論文の修正についても丁寧かつ的確にご指導いただけた点は非常に印象に残っています。

加えて、オンコールがなく休日の呼び出しもないため、オンとオフのメリハリをつけて働くことができる点も魅力の一つです。1年間では学び尽くせないほど多くの経験を得ることができ、今後の診療にしっかりと生かしていきたいと考えています。

稲垣 雄士(出身大学/広島大学) 2017年~2025年

私は大学の医局に在籍せず、関東の他病院にて呼吸器内科の専攻医コースを終了後、6年目に近畿中央呼吸器センターに入職いたしました。

近畿中央呼吸器センターは、市中病院としての実臨床と研究施設としての機能を併せ持つ、全国的にも稀有な呼吸器専門病院です。呼吸器内科専門医が多数在籍し、肺癌、びまん性肺疾患、感染症、緩和医療、common diseaseといった多様な分野から、自身の目標とする呼吸器内科医像を描きながら研修・診療を行うことができます。各種専門医・認定医の取得が可能で、ガイドラインや書籍執筆に携わる医師も多く、希望次第で研究や論文執筆の機会が得られ、直接の指導を受けられる点も大きな魅力です。これまで論文を書いたことのない医師にとっても、最初の一歩を踏み出しやすい環境が整っています。一方で、研究をより深く追究したい医師にも十分応えられる層の厚さがあります。私も国際学会での発表、case report、original article、助成金申請、書籍の執筆を全て近畿中央呼吸器センターで初めて経験させて頂き、指導頂きました。

私自身が特に重要だと感じたのは、医師の働き方の多様性が尊重されていることです。子育て中や共働き、時短勤務など、さまざまな事情を受け入れつつ、呼吸器疾患に精通したコメディカルスタッフ、IC同席ナース、ソーシャルワーカーの支援により、チームで診療を支え合える体制があります。主治医の負担も軽減され結果として8年間という長期間働き続けることにつながりました。コロナ禍という長く険しい戦いを乗り越えられたのも潤沢な呼吸器スタッフがいてこその経験だったと思います。

専攻医としてでも、スタッフとしてでも、短期間でも長期間でも、近畿中央呼吸器センターで過ごす時間は、きっと医師人生の転換点になるはずです。ぜひ一度、見学にご応募ください。

山村 収天(出身大学/大阪大学) 初期研修 2025年度

私は大阪ろうさい病院の2年目初期研修医として、本院で2か月間呼吸器内科の研修をさせていただきました。大阪ろうさい病院には常設の呼吸器内科がなく、呼吸器疾患の経験や知識は0に近い状態での研修開始でした。初期対応すらあやふやな状態で研修に臨むこととなりましたが、先生方のご指導やスタッフの方々のご支援のもと無事研修を修了できました。

本院では、呼吸器疾患に対するほとんどの治療法を経験できます。気管支鏡での生検や胸腔穿刺などの必須手技だけでなく、気管支動脈塞栓術(BAE)や気管支鏡下肺容量減少術(BLVR)など限られた施設でしか行えない手技を経験できるのは本院ならではです。

もちろん急性期治療だけではありません。慢性疾患の多い呼吸器領域では、急性期治療だけでなく「患者のQOLを上げるためにできること」を考えるのが重要です。疾患の進行を抑えるための治療や指導、果ては終末期ケアなど患者の一生を考えてケアするというのが呼吸器診療では不可欠となります。疾患とどう向き合いどう共存していくかを重視するという考えは、急性期病院での研修のみでは抜けがちな観点だと思います。私も当院で研修したからこそその重要性を学べたのではないか、と考えております。

症例検討や学会発表の指導も充実しております。カンファレンスは連日行われており、勉強会や病理検討会、全文英語の抄読会なども月に何度も行われます。私も症例発表の指導をたくさんしていただき、呼吸器内科学会近畿地方会で優秀演題賞を受賞いたしました。これも本院での希少な経験と、先生方の充実した指導のおかげでございます。

呼吸器科志望の方もそうでない方も、手技をたくさん経験したい方も研究・論文執筆をしたい方も、本院で研修することで大きくレベルアップできることは間違いありません。ぜひ一度本院で研修されてみてはいかがでしょうか。

杉本 英司(出身大学/鳥取大学) 2023年~2024年度

私は後期研修修了後、自身の診療スキルアップを目的として本院へ入職しました。

呼吸器内科は急性期・慢性期・緩和、良性・悪性など幅広い疾患群を対象とした診療科であり、施設によっては学べることにどうしても限りが出てくることもあるかと思います。本院では各領域に精通した専門医が多数在籍しており、カンファレンスなど相談しやすい環境も整っているため、自分が不得意な領域であっても高いレベルで診療を行うことが可能です。また、肺胞蛋白症やリンパ脈管筋腫症などの希少疾患も本院では診療する機会が多くあります。教科書でしか学べなかったことが実際に経験して学べることは非常に重要であり、私自身もスキルアップや自信に繋がりました。

夜間や休日などの時間外も基本的には当直の呼吸器科医師が対応します。専門的に対応していただけるので、休みの日はしっかりと休むことができ、仕事のメリハリがついて働きやすい環境です。

症例検討会、抄読会、学会発表、論文執筆なども本院では積極的に行うことができます。研究にも精通した先生方が多数在籍しておりますので、学問的にスキルアップを目指す先生方にはとてもよい環境だと感じております。私自身も台湾とのMultidisciplinary discussionに参加させていただくなど、非常に貴重な経験となりました。

当院での研修を強くお勧めします(推奨の強さ:1 エビデンスの強さ:A)。

中川 友香梨(出身大学/愛媛大学) 内科専門医研修 2023年度

堺市内にある耳原総合病院の内科専攻医プログラムの外部研修先として、当院で3か月勤務しました。当院で経験できる呼吸器疾患は多岐にわたっており、気管支鏡検査ではクライオバイオプシーも行っています。毎日どこかのグループ(肺癌、びまん、感染症、喀血)のカンファレンスがあるので、悩んだ際には上級医・指導医と治療方針を相談することができます。診療経験の少ない私にとってはカンファレンスに参加して聞いているだけで勉強になる環境でした。論文を執筆されている先生方も多く、英語抄読会(英語でプレゼン、英語で質疑応答)が行われているなど、市中病院ながら学術的にも活発な印象を受けました。

一方で、当院にはオンコールがないので休日にはリフレッシュすることができました。オン・オフがはっきりしているので働きやすかったです。

呼吸器疾患は慢性経過であることが多く、治療内容や病状によって入院期間が月単位となることもあります。心理・社会背景への介入には多職種との連携が必要となり、多職種からの提案で患者さんの新たな一面に気づくこともあり、とても助けていただきました。

短い期間ではありましたが、経験豊富な上級医・指導医の先生方に指導していただき、呼吸器診療の幅を広げることができたように思います。臨床・学術的なスキルアップのいずれにおいても、研修先として当院を選んで良かったなと思いました。

久瀨 雄介(出身大学/三重大学) 呼吸器専門研修プログラム 2022年度

私は他院が基幹施設となっている呼吸器内科研修プログラムの一環で本院へ入職しました。

本院は呼吸器専門病院として細菌性肺炎やCOPD,気管支喘息などのcommon diseaseだけでなく,リンパ脈管筋腫症や肺胞蛋白症などの希少疾患など多彩な疾患の診療経験を積むことができました。

また、症例の経験以外にも、様々な検討会(症例検討会、抄読会、英語抄読会など)が行われており、非常に充実した研修生活を送ることができました。

私は呼吸器疾患だけでなく、緩和ケアも専門領域として確立していきたいと考えております。その中で、当院の緩和ケアチームに所属し、オピオイドの調整や症状緩和において困難な状態にある患者様の情報共有などについても経験しました(サイコオンコロジー・緩和医療研修)。

また、当院では論文の作成について上級医の先生の指導の下、進めることが出来ました。本来ならば、体系立てて教わることが難しい領域なのですが、当院ではワークショップという形で定期的に行い、複数人で集まって進めることができるので理解ができていない点などを質問しながら進めることが出来ました。

呼吸器疾患の専門研修だけでなく、様々な経験を積むことが出来る病院であり研修としてお勧めできる施設であると思います。

柳澤 篤(出身大学/大阪大学) 内科専門研修プログラム 2022年度

私は内科専攻医プログラムの一環として、本院にて1年間の研修を行いました。びまん性肺疾患、肺がん、感染症等の多岐に渡る、時に複雑な病態の呼吸器疾患を集中的に経験しました。呼吸器専門病院として専門性の高い症例が全国から集まっており、通常はなかなか診療する機会のない希少疾患やハイリスク症例を受け持つ機会も多かったです。治療方針を考えるのは時に難しく頭を悩ませることもありましたが、日々のカンファレンスで治療方針を上級医と相談・確認することができ、その方針で患者さんの病態の全体像を掴み、うまく疾患のコントロールができた時は診療のレベルが一段と上がったことが実感できました。

日々の内科研修に加えて希望者にはオプションの研修プログラムもあり、私は麻酔科研修を選択しましたが、気道管理や挿管患者の対応などを普段の内科診療ではなかなか経験しづらい領域に関して体系的に学ぶことができました。

本院は論文作成や学会発表等のアカデミックな活動も積極的に行っており、私も論文執筆や学会発表を経験させていただきました。ワークショップ等の質問しやすい文化があり先生方の指導のもと着実にステップアップできる環境が整っていると感じました。

研修先の候補として、ぜひ本院をご検討ください。

中村 行宏(出身大学/香川大学)

私は後期研修終了後、呼吸器診療の研鑽のため、当院へ研修に来ました。

この病院に来るまでに2つの総合病院に呼吸器内科で勤務しておりましたが、呼吸器専門病院として、深く診療経験を積む事が出来、びまん性肺疾患、肺癌、緩和、集中治療と呼吸器疾患にそれぞれ特化しております。

呼吸器専門病院としてのスタンダードを取り入れつつも、各専門領域の先生方の元、治験なども含めて、より次元の高い診療方法を身に着ける事が出来ます。

また、これまでは一度も見た事がない稀少疾患や重篤、複雑化した疾患も複数経験する事ができるため、疾患の理解だけでなく自信もつきます。

連日行われているカンファレンスをはじめ、抄録会、勉強会、学会活動、論文作成なども積極的に行われており呼吸器診療の研鑽を行うのには非常に良い環境もそろっております。

2年前から病棟が建て替わり、本年度からは職員食堂も再開されており細かい環境でも勤務しやすくなっているところも良いところではないでしょうか。

呼吸器科領域においてレベルアップするために当院は最高の環境です。

松本 錦之介(出身大学/金沢大学)

私は大阪急性期・総合医療センターで初期研修医の2年間、後期研修医の3年間を経た後に、本院に入職しました。
前医の急性期・総合医療センターでも様々な急性/慢性呼吸器疾患を学ぶことはできましたが、近畿中央呼吸器センターに来て、疾患の多様性に日々驚くばかりでした。

肺胞蛋白症やリンパ脈管筋腫症などの稀少疾患を複数回受け持つ機会や、肺癌症例も一般的な市中病院の数倍の症例を経験することが可能と思われます。呼吸器内科医として経験すべきすべての症例が2年ほどで経験できる施設だと私は思っています。症例の経験以外にも、様々な検討会(症例検討会、抄読会、画像勉強会、英語抄読会など)が行われており、非常に充実した専修医生活を送ることができます。臨床研究も上級医の先生方が、懇切丁寧に指導してくださり、頑張り次第で論文なども複数書くこと可能と思われます。様々な呼吸器疾患を経験しながら、学会発表や論文執筆などの活動にも力を入れたいと思っている先生方には適した研修施設だと殊に思っております。

山口 諒也(出身大学/三重大学) 内科専門医研修

私は、同じ堺市内にある耳原総合病院の内科専攻医プログラムの過程で、本院にて6か月の研修をおこないました。呼吸器疾患の知識がほとんどない状態で研修をスタートしましたが、指導医の先生がたの丁寧で親身なご指導と、どんなことでも相談可能な毎日のカンファレンス、病棟スタッフの方々の暖かい支援に助けられ、半年間におよぶ研修を終了できました。

全国屈指の呼吸器疾患専門病院であるため、経験症例は多岐にわたりました。細菌性肺炎やCOPDなどのcommon diseaseはもちろんのこと、サルコイドーシスなどの珍しい疾患、結核病棟での入院加療も経験することができました。また、気管支鏡検査は日々たくさんの件数が施行されています。熟練の先生方の指導の下、カメラを触ったこともない段階から、補助や観察などのステップを踏んで、BAL, 気管支洗浄までもできるようになりました。胸腔穿刺や胸腔ドレーン留置といった、呼吸器内科において必須の手技も多数経験することができました。呼吸器内科の絶対数が全国的に少ないという状況の中で、これほど多くの指導医の先生のもとで多彩な呼吸器疾患を経験できる施設は、他にないでしょう。

私は呼吸器内科専攻医として当院での研修をおこなったわけではありませんが、ここでの研修では、呼吸器疾患にとどまらず、医療すべてに通じる貴重な学びを得ることができたように思います。慢性線維化性間質性肺炎やCOPD、肺NTM症などの慢性呼吸器疾患は、増悪を繰り返しながら着実に患者さんを死に至らしめる病です。肺癌、結核はそのひとの、あるいは家族の人生を一変させます。そのような病を抱えた患者さんは、人生において様々な肉体的・精神的・社会的困難に直面し得ることでしょう。当院の研修ではそういった方々と向き合うことになり、疾患だけでなくそのひとの生活や人生観といったようなものにもフォーカスする必要に迫られ、医師としての視野が広がったように感じています。またそのためには、看護師さん・リハビリ先生・薬剤師さん・MSWさん・心理士さんといった多職種間での協力が不可欠でした。

将来呼吸器内科専門医を志しておられる先生方はもちろんですが、他の専門科を志望されている先生方も、ぜひ一度当院で研修されてみてはどうでしょうか。興味深い疾患や人々との出会いを通じて、病気の見方や患者さんとの向き合い方が、大きく変わるかもしれません。

研修期間 6か月
経験入院症例数 68例
肺結核5例、細菌性肺炎:6例、膿胸1例、肺化膿症3例、間質性肺炎10例、肺癌5例、胸膜中皮腫2例、肺NTM症:4例、気胸4例、COPD:4例、胸水精査:2例、サルコイドーシス:1例、SAS:1例、気管支喘息:2例、気管支拡張症:3例、肺アスペルギルス症:2例など
経験した手技 気管支鏡検査:多数 補助→観察→BALや気管支洗浄 とステップを踏んで、胸腔穿刺:5例、胸腔ドレーン留置:7例、CVC留置:1例
学会発表 呼吸器学会近畿地方会
「アゾール系抗真菌薬とスタチンの併用により薬剤性横紋筋融解症を発症した2例」