右心カテーテル検査

検査の目的

心臓、肺の病気や症状があるとき、特に、心不全や肺高血圧症などの可能性が疑われる場合に受けていただき、診断の確定、今後の治療方針の決定に必要な情報を得る上で有用な検査です。

検査の内容と性格および注意事項

右心カテーテル検査とは、静脈にカテーテルという細い管を入れて、レントゲンで位置を確かめながら、心臓や肺動脈の血圧の測定、心臓の収縮能の計測、また、肺動脈の造影をする検査です。検査はカテーテルの検査室の検査台に仰向けに寝た状態で行います。
肘、あるいは足の付け根にある静脈に、周囲を局所麻酔したのち針を刺し、カテーテルを心臓近く、あるいは、内部まで進めて検査をします。(皮膚の傷口は約2-3mm前後です。)

検査中は何回か呼吸を10秒ほど止めていただくように指示することがあります。造影剤を注入するときに体が熱く感じることがありますが、すぐに消失しますので心配はありません。検査が終わった後はカテーテルを入れた部位を圧迫して止血しますが安静時間は部位によって異なり、個別に指示いたします。なお検査時間は内容により異なりますが、約1時間くらいです。
 検査後、必要に応じて胸部レントゲン撮影、心電図や、抗生剤等の薬を処方することがあります。なお、当日の状況で検査を中止する場合があります。
なお本検査で確定診断が得られない場合には、再度検査を行うか、あるいは他の診断主技に変更する場合があります。

検査に伴う危険性

通常の検査と異なり体の中に異物であるカテーテルを入れて行う特殊な検査であり、1%以下の確率ですが以下のような合併症がおこる可能性があり、状況によっては、緊急手術、救命処置が必要となる場合があり、死亡も含め後遺症を残す可能性があります。
1)造影剤、局所麻酔薬(キシロカイン)などの薬剤によるアレルギー(蕁麻疹、吐き気だけのものから重症のショックまで)や、腎機能障害
2)心不全の悪化、致死性不整脈の出現
3)血管や心臓の損傷、穿孔などによる出血や、血栓による血管の閉塞(心筋梗塞、脳梗塞)
4)発熱、感染症
5)カテーテルの挿入と関連した出血
など

合併症発生時の対応

万が一合併症が起きた場合には通常の保険診療内で最善の処置を行います。処置を要する出血がみられた場合、圧迫や止血剤投与を行ったり、止血剤の点滴を行います。重症の場合、気管挿管や手術等が必要となる場合もあります。

患者の自己決定権

*この検査の実施については、あなたに自己決定権があります。
*予定される検査を拒否した場合にも、今後の医療行為に関して不利益を受けることはありません。

セカンドオピニオンと質問の自由

他の医療機関でセカンドオピニオンを希望される場合は、必要な診療情報を速やかに提供いたします。内容に関してわからないこと,質問のある場合には担当医に自由に質問することができます