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呼吸器腫瘍内科

呼吸器腫瘍内科について

呼吸器腫瘍内科では、肺がん、縦隔腫瘍(胸腺腫瘍など)、胸膜中皮腫をはじめとする胸部悪性腫瘍の診断と内科的治療を専門に行っています。近年、肺がんの診断・治療は大きく進歩しており、患者さま一人一人のがんの性質や全身状態に応じた「個別化医療」が重要視される時代となりました。当科では、最新の医学的根拠に基づいた診療を行うとともに、患者さまと十分に話し合い、それぞれの価値観や生活背景も大切にしながら最適な治療を提供しています。
また、胸部悪性腫瘍の治療では、呼吸器腫瘍内科だけで完結することは少なく、呼吸器外科、放射線治療科、放射線診断科、病理診断科、緩和ケアチームなど多くの専門家と連携しながら診療を行っています。症例ごとにカンファレンスで十分な検討を行い、各専門分野の知識を結集した「集学的治療」を実践することで、より高い治療効果と安全性を目指しています。

正確な診断が最適な治療につながります

肺がんの治療方針を決定するためには、正確な診断が最も重要です。当科では、CTやMRI、PET-CT(他院へ依頼)などの画像検査に加え、気管支鏡検査(超音波気管支鏡:EBUSを含む)、経皮針肺生検、外科的生検などを組み合わせ、できる限り負担を少なくする方法で、正確な診断を行うように心がけています。
採取した組織は病理診断だけでなく、遺伝子検査やバイオマーカー検査を積極的に実施しています。
EGFR、ALK、ROS1、BRAF、MET、RET、KRAS、HER2、KRASなどの遺伝子異常やPD-L1発現を調べることで、それぞれの患者さまに最も適した治療法を選択します。
さらに、近隣の病院の協力体制支援を得て、必要に応じて、がん遺伝子パネル検査を行っています。これは一度の検査で多数の遺伝子異常を解析し、標準治療だけではなく、治験や新たな治療薬につながる可能性を調べる検査です。エキスパートパネル(専門家会議)で結果を慎重に検討し、患者さまにとって最善の治療選択につなげています。

肺がん治療の進歩と個別化医療

肺がんの治療は、がんの種類(非小細胞肺がん、小細胞肺がんなど)、病期(ステージ)、遺伝子異常の有無、患者さまの全身状態などを総合的に判断して決定します。当科では、一人ひとりに最適な治療を提供する「個別化医療」を実践しています。

薬物療法

薬物療法は大きく以下の3つに分けられます。

  1. 細胞障害性抗がん薬(化学療法)

    従来から行われている標準治療であり、がん細胞の増殖を抑える薬剤です。患者さまの体力や病状を考慮し、安全性に十分配慮しながら治療を行っています。最近では、抗体療法や抗体療法と細胞障害性抗がん薬が合わさった抗体薬物複合体(ADC: antibody drug conjugate)といった新しい化学療法も登場しており、より専門性が問われる治療が肺がん治療にも臨床導入されつつあります。これらの治療についても、当科では新規薬剤も安全性に十分配慮しながら治療を行っています。

  2. 分子標的治療

    遺伝子検査で特定の遺伝子異常が認められた患者さまでは、その異常を標的とした分子標的薬を使用します。正常な細胞への影響を抑えながら高い治療効果が期待でき、多くの患者さまで長期間病状をコントロールできるようになっています。一方で、使用に際しては分子標的治療に特有の副作用も存在することから専門性の高い治療でもあり、安全性に十分配慮しながら治療を行っています。

  3. がん免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬、T-cell engager治療)

    患者さま自身の免疫機能を活性化してがん細胞を攻撃する治療です。近年、肺がん治療において最も進歩した治療法の一つであり、免疫チェックポイント阻害薬ではPD-L1発現などを参考に単独あるいは化学療法との併用で治療を行います。また、T-cell engager治療は小細胞肺癌で使用が可能になった薬剤で、小細胞肺癌治療の二次療法以降で使用できる薬剤です。新しい治療薬ではありますが、患者さまの病状安定へのメリットのある薬剤であり、当科では新規薬剤も安全性に十分配慮しながら治療を行っています。

  4. 周術期治療

    手術可能な肺がんに対しても、近年は治療戦略が大きく変化しています。
    当科では呼吸器外科と密接に連携し、手術前(術前)に免疫療法や抗がん剤治療を行う「術前治療(ネオアジュバント療法)」や、手術後(術後)に再発予防を目的として免疫療法や分子標的治療を行う「術後補助療法」にも積極的に取り組んでいます。
    患者さまごとの病状に応じて最適な周術期治療を選択することで、再発率の低下や長期生存の向上を目指しています。

  5. 化学放射線療法

    胸部に限局した局所進行肺がんでは、抗がん剤と放射線治療を同時に行う化学放射線療法を積極的に行っています。さらに治療後には、病状に応じて免疫療法を追加することで、再発を抑え、生存期間の延長が期待できるようになりました。放射線治療医と密接に連携し、安全性に十分配慮しながら治療を進めています。

  6. 外来化学療法

    多くの薬物療法は外来化学療法室で実施しています。できる限り普段の生活や仕事を続けながら治療を受けられるよう、医師・看護師・薬剤師が協力して副作用の管理や生活支援を行っています。

  7. 気道狭窄に対する内視鏡治療

    腫瘍によって気道が狭くなり、息苦しさや咳、肺炎などを生じることがあります。当科では、気道バルーン拡張術、高周波焼灼術、気道ステント留置術(気管支軟性鏡による金属ステント留置)などを行い、呼吸状態の改善を図っています。これにより症状を和らげるだけでなく、その後の薬物療法や放射線治療を安全に継続できるよう支援しています。

  8. 緩和医療と患者さま・ご家族への支援

    緩和医療は終末期だけの医療ではありません。当科では、がんと診断された早い段階から治療と並行して緩和ケアを行い、痛みや息苦しさなどの身体症状だけでなく、不安や気持ちの落ち込みといった精神的負担にも対応しています。精神腫瘍学を専門とする医師、緩和ケア認定看護師、薬剤師、栄養士、リハビリスタッフ、メディカルソーシャルワーカーなど多職種が協力し、患者さまとご家族が安心して治療を続けられるよう支援しています。また、地域医療機関や訪問診療・訪問看護とも連携し、在宅療養への移行もサポートしています。
    さらに、終末期医療においては、当院は緩和病棟を併設しており、診断から看取りまで当院で連続して治療できる体制を整えております。

  9. 臨床研究・治験

    当科では、新しい治療法の開発にも積極的に取り組んでいます。国内外の多施設共同研究や治験に参加し、新規抗がん薬、分子標的薬、免疫療法などの臨床研究を推進しています。標準治療だけでなく、患者さまの病状に応じて治験への参加をご案内できる場合もあり、新たな治療機会を提供するとともに、将来の肺がん医療の発展に貢献しています。

私たちが目指す医療

肺がん診療は、「手術」「薬物療法」「放射線治療」「緩和ケア」を適切に組み合わせる集学的治療の時代へと進歩しています。当科では、最新の医学的知見と高度な専門性に基づき、一人一人の患者さまに最適な治療を提供するとともに、「病気だけではなく、その人らしい人生を支える医療」を大切にしています。
患者さま、ご家族と十分に話し合いながら、安全で質の高い医療を提供できるよう、スタッフ一同努めています。

対応している主な病気

  • 肺がん
  • 胸腺腫瘍
  • 胸膜中皮腫
  • 各種癌で引き起こされる気道狭窄

おきしお きょういち

沖塩 協一

役職
  • 肺がん研究部長情報推進疫学研究室長
専門分野
  • 呼吸器疾患全般
  • 肺がん
  • その他胸部腫瘍
学会認定・資格
  • 日本内科学会総合内科専門医・指導医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
  • 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医

たきもと たかゆき

滝本 宜之

役職
  • 統括診療部長
  • トランスレーショナルリサーチ部長
専門分野
  • 呼吸器疾患全般
  • びまん性肺疾患
  • 希少呼吸器疾患
学会認定・資格
  • 日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
  • 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医
  • がん治療認定医機構がん治療認定医
患者さまへメッセージ

患者さんが自らの病気に主体的に向き合えるようにサポートできればと思っております。

滝本 宜之

みのも しょうじろう

蓑毛 祥次郎

役職
  • 教育研修部長
専門分野
  • 呼吸器疾患全般
  • 肺高血圧、喀血
  • 肺カテーテル治療
学会認定・資格
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
  • がん治療認定医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
患者さまへメッセージ

患者さんの立場に立った質の高い診療を心がけています。

蓑毛 祥次郎

まつだ よしのぶ

松田 能宣

役職
  • 心療内科医長
専門分野
  • 呼吸器疾患全般
  • 心療内科
  • 緩和医療
  • サイコオンコロジー
学会認定・資格
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医
  • 日本心身医学会・日本心療内科学会合同心療内科専門医
  • 日本緩和医療学会緩和医療専門医・指導医
  • AHA BLS・ACLSインストラクター
  • 日本サイコオンコロジー学会認定登録精神腫瘍医
  • The Best Doctors in Japan 2022-2023
患者さまへメッセージ

病気だけでなく患者さんご家族の心と体を含めた全人的なケアを心がけています。

松田 能宣

たけうち なおこ

竹内 奈緒子

役職
  • 呼吸器内科医長
専門分野
  • 呼吸器疾患全般
  • びまん性肺疾患
学会認定・資格
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医・代議員
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医・評議員
患者さまへメッセージ

患者さんお一人おひとりに寄り添い、安心して診療を受けていただけるよう、日々誠実な診療に努めてまいります。

竹内 奈緒子

たみや あきひろ

田宮 朗裕

役職
  • 腫瘍内科医長
  • 内視鏡室室長
専門分野
  • 呼吸器関連腫瘍(肺がん、胸膜中皮腫など)
  • 呼吸器内視鏡(気管支鏡)
学会認定・資格
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医、指導医
  • がん治療認定医機構がん治療認定医・指導医
  • 日本肺癌学会肺癌治療暫定指導医
患者さまへメッセージ

患者さんに満足いただけるような質の高いがん治療・気管支鏡検査及び治療を心がけます。お気軽にご相談ください。

田宮 朗裕

しんたに さよこ

新谷 紗代子

役職
  • 呼吸器内科医長
専門分野
  • 呼吸器疾患全般
学会認定・資格
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
患者さまへメッセージ

患者さまもご家族も安心して受けてもらえる医療を心がけています。
一緒にがんばりましょう。

こばやし たけひこ

小林 岳彦

役職
  • 治験管理室長
専門分野
  • びまん性肺疾患
  • 呼吸器感染症
  • COPD
  • 肺がん
学会認定・資格
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
  • がん治療認定医機構がん治療認定医
患者さまへメッセージ

患者様と一緒に病気との付き合い方を考えてまいります。

たにぐち よしひこ

谷口 善彦

専門分野
  • 呼吸器疾患全般
  • 肺がん
  • その他胸部腫瘍
  • 緩和ケア
学会認定・資格
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
患者さまへメッセージ

この主治医でよかったと思ってもらえるよう頑張ります。

谷口 善彦

たなか つねひろ

田中 庸弘

専門分野
  • 肺がん
  • その他胸部腫瘍
学会認定・資格
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
患者さまへメッセージ

肺癌を中心とした呼吸器疾患に対し、最新のエビデンスに基づいた最適な治療を、患者様に合わせて丁寧にご提案いたします。

田中 庸弘

あだち ゆういち

足立 雄一

専門分野
  • 呼吸器疾患全般
学会認定・資格
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
患者さまへメッセージ

患者様ひとりひとりの病気・不安に寄り添い、安心して病気や治療に向き合えるよう心がけます。

足立 雄一

かみやま ゆかり

神山 友香梨

専門分野
  • 呼吸器疾患全般
患者さまへメッセージ

患者様の病気や不安に寄り添い、少しでも安心して治療に向き合えるよう心がけます。

おおした かずき

大下 一輝

専門分野
  • 呼吸器疾患全般
患者さまへメッセージ

患者様一人ひとりの悩みや、ライフスタイルに合わせた診療を心がけています。

大下 一輝

かんなか りょうすけ

甘中 亮佑

専門分野
  • 呼吸器疾患全般
患者さまへメッセージ

患者様とそのご家族に寄り添った診療を心がけています。

甘中 亮佑

おかもと ゆきこ

岡本 祐希子

専門分野
  • 呼吸器疾患全般
患者さまへメッセージ

患者様に丁寧に寄り添った診療を大切にしています。患者様が安心して治療に向き合えるよう誠実に、真摯に取り組んでまいります。

かみさこ けいすけ

上硲 敬介

専門分野
  • 呼吸器疾患全般
患者さまへメッセージ

患者様一人ひとりに寄り添った医療を提供できるように邁進してまいります。

上硲 敬介

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  • 専門的な検査・治療が必要と判断された場合に紹介状を発行
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