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呼吸器外科

呼吸器外科について

当院では、年間約270例の全身麻酔による胸部手術を行っています。治療方針や手術の適応については、呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科などによる合同カンファレンスで検討しています。また、手術を安全に行うため、麻酔科医や手術室スタッフも参加する術前検討会を行い、診療科や職種を越えて連携しています。

肺がん

肺がんに対しては、年間約150例の手術を行っています。多くの患者さまには、小さな傷からカメラを用いて行う完全胸腔鏡下手術を実施しています。開胸手術が必要な場合にも、術後の痛みや運動機能への影響をできるだけ少なくするため、胸壁の筋肉を可能な限り切らずに温存する方法を取り入れています。II期、III期の進行肺がんに対しては、手術だけでなく、化学療法、免疫療法、放射線療法などを組み合わせ、呼吸器内科や放射線科と連携して治療を行っています。近年は、手術前に化学療法と免疫療法を行う「術前化学免疫療法」にも積極的に取り組んでいます。また、肺に基礎疾患のある患者さまに対する術後化学療法や、75歳以上の患者さまに対する術前化学免疫療法についても豊富な診療経験があります。全身状態や基礎疾患、患者さまご本人の希望などを総合的に評価し、根治を目指せる可能性がある場合には、その機会を大切にし、一人ひとりに最適な治療を提案しています。

縦隔腫瘍

胸腺腫や神経鞘腫などの縦隔腫瘍に対しては、腫瘍の大きさや周囲の臓器への広がりを詳しく評価したうえで、胸腔鏡を用いた摘出術を行っています。腫瘍が大きい場合や周囲の臓器に広がっている場合には、開胸手術を行います。必要に応じて、腫瘍が広がった周辺臓器の一部を腫瘍とともに切除する拡大手術にも対応しています。

悪性胸膜中皮腫

悪性胸膜中皮腫は、主にアスベストへの曝露が原因とされる悪性腫瘍です。当院では、診断から治療まで一貫して行うことのできる体制を整えています。手術の対象となる患者さまには、化学療法を行った後に手術を行うなど、病状に応じた集学的治療を積極的に実施しています。

気胸・嚢胞性肺疾患

当院では、自然気胸に対する手術を数多く行っています。基礎疾患のない若い患者さまの気胸に対しては、入院期間をできるだけ短くできるよう、緊急手術に準じて速やかに手術を行える体制を整えています。肺気腫などの基礎疾患がある高齢の患者さまに対しても、胸腔鏡を用いた身体への負担の少ない手術を行っています。80歳を超える患者さまについても、全身状態を十分に評価したうえで手術を検討し、手術後は早期の離床と回復を目指します。また、基礎となる肺疾患がある患者さまでは、手術で切除した肺組織を病理検査で詳しく調べます。その結果をもとに呼吸器内科と連携し、手術後も適切な治療や経過観察を継続します。

肺結核・非結核性抗酸菌症・アスペルギルス症・膿胸など

薬物治療だけでは治りにくい多剤耐性結核や非結核性抗酸菌症に対して、外科治療を行っています。このほか、結核の後遺症として生じる慢性膿胸や喀血、肺アスペルギルス症などの真菌症を含む、治療が難しい呼吸器感染症にも積極的に対応しています。肺アスペルギルス症に対しては、肺切除や空洞切開術などの従来の手術に加え、病変のある空洞を開いて内部を浄化し、筋肉を充填する手術も取り入れています。この方法は肺を切除する手術よりも身体への負担が少なく、従来の方法では効果の高い治療が難しかった患者さまにも、新たな治療の選択肢となる場合があります。膿胸に対しては、膿がたまった胸腔を外部に開放する「開窓術」、筋肉を用いて胸腔内を充填する「筋肉充填術」、陰圧を利用して創部の治癒を促す「陰圧閉鎖療法」を組み合わせた治療を行っています。これらを同時に行うことで、患者さまの状態によっては治療期間の短縮が期待できます。

対応している主な病気

  • 肺がん
  • 縦隔腫瘍(胸腺腫・神経鞘腫など)
  • 悪性胸膜中皮腫
  • 気胸
  • 嚢胞性肺疾患
  • 肺結核
  • 非結核性抗酸菌症
  • 慢性膿胸
  • 喀血
  • アスペルギルス症などの真菌症

とくなが としてる

德永 俊照

役職
  • 外科系部長
専門分野
  • 呼吸器外科全般
学会認定・資格
  • 日本外科学会外科専門医・指導医
  • 日本呼吸器外科学会専門医・評議員
  • がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 肺がんCT検診認定医医師 
  • 麻酔科標榜医
  • 日本医師会認定産業医
  • 大阪大学医学部臨床教授
患者さまへメッセージ

個々の患者さまに適した最善の医療を提供できるように、心がけています。

かんざき りゅう

神﨑 隆

役職
  • 呼吸器外科医長
専門分野
  • 呼吸器外科全般
学会認定・資格
  • 日本外科学会外科専門医・指導医
  • 日本呼吸器外科学会専門医・評議員
  • がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 日本移植学会移植認定医
  • ダビンチConsole Surgeon(執刀医資格)
患者さまへメッセージ

呼吸器外科医として、これまで肺がんだけでなく、縦隔腫瘍や呼吸不全といった幅広い呼吸器疾患に対する診療に携わってきました。
専門性の高い治療を、できる限りわかりやすく丁寧に提供することを心がけています。
病気のこと、治療のこと、不安なことがあれば、どんなことでも遠慮なくご相談ください。

神﨑 隆

こじま けんすけ

小島 健介

専門分野
  • 呼吸器外科全般
学会認定・資格
  • 日本外科学会外科専門医
  • 日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医

はやし だいき

林 大輝

専門分野
  • 呼吸器外科全般
学会認定・資格
  • 日本外科学会外科専門医
患者さまへメッセージ

患者さんとご家族に満足いただけるような医療を提供できるように心がけております。
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください。

こばやし しゅうへい

小林 周平

専門分野
  • 呼吸器外科全般
学会認定・資格
  • 日本外科学会外科専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
患者さまへメッセージ

わかりやすく説明するように心がけています。
安心して治療が受けられるよう努力します。

小林 周平

いん きよひこ

尹 亨彦

役職
  • 名誉院長
専門分野
  • 呼吸器外科全般
学会認定・資格
  • 日本外科学会外科専門医・指導医
  • 日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医・指導医
  • 日本胸部外科学会認定医
患者さまへメッセージ

手術の内容、期待される効果と同様リスクも分りやすく説明するように努めています。
患者さんの選択を尊重すると同時に、必要に応じて専門家として適切なアドバイスができるようにも務めています。

尹 亨彦

診療実績

全身麻酔での手術数を以下に示します。

項目 2025年
肺の良性腫瘍 1
原発性悪性肺腫瘍 150
転移性肺腫瘍 6
胸膜腫瘍 3
胸壁腫瘍 0
縦隔腫瘍 13
炎症性肺疾患 13
膿胸 20
気胸 50
胸部外傷 0
生検手術 14
その他 3
全身麻酔手術(総数) 273

受診について

当院は、「紹介状」をご持参いただくことで、スムーズに診療を受けていただけます。紹介状をご持参の場合、初診時選定療養費(7,700円)が不要になります。

  • まずは近くの「かかりつけ医」を受診
  • 専門的な検査・治療が必要と判断された場合に紹介状を発行
  • 当院の予約窓口で予約のうえ受診

不安なことがあれば、事前の問い合わせも可能です。